2016年度
当面は不定期に開催致します.講演毎に 講演会場 (教室) が変更となる場合もあり得ます ので,講演会に参加される際は各回の講演会場を良くご確認の上お越し下さい.また,毎回講演会の世話人が変わりますので,個別の講演会に関するお問い合せは担当の世話人宛にお願い致します.
2016年度の東京電機大学数学数学講演会は終了しました.講演者の皆様,ご参加いただいた皆様に厚く御礼申しあげます.
東京電機大学 東京千住キャンパス 4号館9階 40901A室
野原 雄一 氏 (明治大学理工学部)
Lagrangian fibrations on Grassmannians and mirror symmetry
ミラー対称性とは,超弦理論において発見されたシンプレクティック幾何と複素幾何の間の不思議な双対性のことである.この講演では,2次元部分空間のなす複素 Grassmann 多様体上のシンプレクティック幾何とミラー対称性の関係についてお話したい.
世話人: 三鍋 聡司
東京電機大学 東京千住キャンパス 4号館9階 40901A室
佐野 昂迪 氏 (大阪市立大学大学院理学研究科)
高階オイラー・コリヴァギン・スターク系について
最近 Mazur と Rubin により高階コリヴァギン・スターク系の理論が作られたが,高階オイラー系とそれらの関係は明らかにされていなかった.また,彼らは係数環が単項イデアル環という仮定をおいて理論を展開しているため,例えば群環のような「同変係数」の場合に彼らの理論を適用することはできない.本講演では,高階オイラー系と高階コリヴァギン・スターク系の間の関係について得られた結果について中心に解説し,また,外積代数の「双対版」を考えることでより一般的な係数環上で理論が展開できることなど,代数的な工夫についても時間が許す限り解説する.本講演の内容は King's College London の David Burns 氏との共同研究である.
世話人: 原 隆
東京電機大学 東京千住キャンパス 4号館9階 40908B室
永井 保成 氏 (早稲田大学基幹理工学部数学科)
曲面の半安定退化の相対対称積について
世話人: 中島 幸喜
東京電機大学 東京千住キャンパス 4号館9階 40908B室
權業 善範 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
正標数上の MMP と Witt vector コホモロジー
極小モデル理論のサーヴェイをして,最近,発展した正標数上の極小モデル理論を用いて,特異点つきのファノ多様体の高次の Witt vecor コホモロジーが消えることを証明する.その結果その多様体上の有限体上の有理点の個数についての結果を紹介する.
世話人: 中島 幸喜
東京電機大学 東京千住キャンパス 4号館9階 40908B室
関口 次郎 氏 (東京農工大学大学院工学研究院)
平坦構造と鏡映群
「平坦構造」について,まず実鏡映群の場合を解説する.次にフロベニウス多様体のことを少し言及する.そして複素鏡映群の場合にどうなるのかを解説する.
世話人: 三鍋 聡司
東京電機大学 東京千住キャンパス 4号館9階 40901A室
岡崎 武生 氏 (奈良女子大学大学院人間文化研究科)
New Forms for some algebraic groups
Atkin, Lehner, Casselman による GL(2) の既約許容表現の Newform 理論をみなおし,Roberts, Schmidt による PGSp(4) の NewForm 理論の GSp(4) への拡張や,GU(2,2) の Newform 理論についてお話したいと思います.
世話人: 並川 健一