@調査対象者の属性分析
Internetを使って行った今回の調査に、日米双方多くの学校の協力を得ること ができ、多数のサンプルを収集することができました。 総アクセス数は、1000 件を超えましたが、不完全なデータや不真面目な回答も一部にあり、今回の報告 で使うデータは、以下のものを使用しました。
有効総数 976 (日本 545人、アメリカ 418人、その他 13人)
性別 男 357人、 女 619人
主な参加学校
参加学校のプロフィール
今回の調査では、調査の対象者を日米両国の高校生と大学生としました。 主 な対象校として日米各国から1大学、2高校に調査回答を依頼しました。 また、 この6校の他にもインターネットのホームページを通じて、直接アクセスしてき た回答者も数多くいらしたので、その結果も全体の数字の中に含んでいます。
<日本の主な対象校>
- 公立高校(98名- 男45名、女53名):都心にある中堅校です。有名大学への進 学率はさほど高くありませんが、日本の典型的な公立高校の一つのサンプルとい えるでしょう。 社会階層的には中流の層が多いのが特徴です。
- S私立女子校(248名):都心よりかなり離れた私立の女子校です。 偏差値的 には中位の評価です。 附属の大学をもち、大多数の者がそこに進学します。 学費等は平均よりもやや高く、社会階層的には中流の上位に位置している家庭の 子女が通っています。
- T私立大学(140名- 男116名、女24名)都心にある理工系大学で偏差値的には 中位です。 9割近くは男子学生で占められています。 地味でおとなしい、とい う評価が多く、就職では堅実な実績をおさめています。
<米国の主な対象校>
- NW公立高校(76名- 男26名、女50名):中規模都市まで車で1時間は要する rural schoolです。 北欧系を祖先に持つ白人が圧倒的に多い地区ですが、 Native Americansも少数ながら暮らしています。特に強力な地場産業をもたず、 卒業後の地元定着率は低いといえます。
- I公立高校(47名- 男20名、女27名):中西部の学園都市に位置する学校です。 保護者は大学関係者が多く、学園町のため、海外からの滞在者は勿論のこと、人 種的にも非常に多様であるという特徴がある学校です。 日本語も選択として履 修できます。
- M公立大学(267名- 男78名、女189名)南部の中心地アトランタまで車で1時 間の中規模都市にある大学です。今年2年制の短大から移行した4年制大学です。 軍事基地が近くにあり、兵役と並行して学ぶ者も多く、黒人学生の比率も高い大 学と言えるでしょう。